2023年12月、倉敷市の住宅で夫婦を殺傷したとして、殺人などの罪に問われている実行役の男の裁判員裁判で岡山地方裁判所は6月25日、無期懲役の判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、岡山市北区東花尻の無職・村上航希被告(27)です。判決によりますと、村上被告は、夫婦の長男の問田直孝被告と共謀して倉敷市玉島の問田正さん夫婦を殺害しようと計画。
2023年12月、村上被告が住宅に侵入し、包丁で2人の胸を刺し問田さんを死亡させ妻に重傷を負わせたものです。裁判は、量刑が争点となっていて、岡山地裁で開かれた判決公判で、本村曉宏裁判長は、「強固な殺意に基づく残忍かつ執拗な犯行で生命軽視が甚だしい」、「報酬目的で、問田さんを殺害し、妻に重傷を負わせたのみならず、回復困難な精神的苦痛を与えていることは、厳しく非難されるもの」などとして、求刑通り、無期懲役の実刑判決を言い渡しました。