暑さがさらに厳しくなるこの季節、特に気を付けなければならない小さな命を守る行動です。益田市で25日、保育園の通園バスで置き去り事故が起きないよう、園児自身が学習する「置き去り防止訓練」が行われました。

通園バスのクラクションを鳴らしているのは、保育園の園児です。
益田警察署に、市内のすみれ保育園から5歳の園児12人が訪れ、通園バスでの置き去り事故防止訓練に参加しました。
訓練の特徴は、置き去りを防ぐ方法を子どもたち自身にも身に着けてもらおうという点です。

参加した園児は、通園バスに自分が置き去りにされた想定で、まず車から50メートル離れた所にいる先生に向けて、バスの中から救助を叫んでも聞こえづらいことを体感しました。そして次に、通園バスのクラクションを使って助けを呼ぶ方法を学びました。
子供は、ハンドルのクラクションボタンを手だけで押すだけの十分な力がないため、「ハンドルの上に乗って押しても良いこと」、「水筒などと使ってボタンを押すこと」といった方法を教わり、実際に体験しました。

園児:
Q.置き去りにされたら?
プープーする。

車の中に小さな子供を置き去りにする事故や事件は全国で頻発していて、特に暑さが厳しさを増すこれからの時期は最大限の警戒が必要です。

すみれ保育園 岩井晃事務長:
(通園時は)職員と運転手のダブルチェックで、子どもたちが取り残されないようにしている。

園児たちは、このほかバス正面の死角も体験するなど自分で身を守る方法を学びました。
車内への置き去りは法律では児童虐待と定められているなど、大人に重い責任があることを改めて認識する季節と言えそうです。

TSKさんいん中央テレビ
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