3月13日、長野県松本市の駐屯地でレンジャー訓練中に落下した機関銃が地上にいた男性隊員に当たり死亡した事故で、陸上自衛隊は6月24日、安全配慮義務を十分に尽くさなかったとして、20代の男性隊員を業務上過失致死の疑いで長野地検松本支部に書類送検したと発表しました。

業務上過失致死の疑いで書類送検されたのは、松本駐屯地の第13普通科連隊に所属する3等陸曹の20代の男性隊員です。

事故は3月13日午後6時45分頃、松本駐屯地で塔からロープで降りるレンジャー訓練中に隊員が持っていた長さ約1メートル、重さ約7キロの「5.56mm機関銃MINIMI」が落下。地上で安全管理をしていた2等陸曹の男性(当時41)の胸に当たり、「心損傷」で死亡したものです。

訓練はヘリから地上への降下を想定したもので、隊員が塔の上で降下する準備をしていたところ、何らかの原因で機関銃を取り付けていた紐が外れたとみられています。夜間訓練のため当時、現場は「真っ暗」だったということです。

陸上自衛隊によりますと、書類送検された隊員は安全配慮義務を十分に尽くさなかった過失により、誤って機関銃を落下させ、2等陸曹の男性を死亡させた疑いです。

陸上自衛隊は「このような事案が発生し、事故で殉職された隊員とご家族に改めてお悔やみを申し上げます。2度とこのような事案を起こすことがないよう再発防止を図
り、隊員に対する指導を徹底してまいります」とコメントしています。

長野放送
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