16年前、大村市で同居していた女性を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判で、凶器などを処分したとする男性の証人尋問があり、「遺体のようなものを被告と運んだ」と証言しました。
殺人の罪に問われているのは住所不定の無職 馬場恒典 被告(74)です。
起訴状などによりますと、馬場被告は2009年、大村市の自宅で同居していた内縁の妻 松永千賀子さん(当時40代)の頭などを鈍器で複数回殴り、殺害した罪に問われています。
松永さんは2018年に諫早市多良見町の山中で遺体で見つかりました。
23日の裁判では馬場被告から凶器などの処分を依頼された男性の証人尋問がありました。
男性は検察の質問について、凶器はハンマーの形状をしていて、海に捨てた、血痕が付いたマットレスや、毛布にくるんだ遺体のようなものを馬場被告と運んだと証言しました。
一方で、弁護側から当時の状況について質問されると、「凶器を捨てた場所は自分で判断した」「運んだ毛布の中身は見ていない」などと答えました。
弁護側は男性の供述は信用性に欠けると指摘しました。
次回の公判は6月26日です。