沖縄は23日、住民を巻き込み20万人余りが犠牲となった沖縄戦から80年となる「慰霊の日」です。
まもなく追悼式が始まる沖縄戦最後の激戦地、沖縄・糸満市摩文仁から沖縄テレビ・小林美沙希アナウンサーが中継でお伝えします。
摩文仁にある「平和の礎」では、刻まれた亡き肉親の名前に触れ、手を合わせる遺族などの姿がありました。
祖父に三線の音をささげる鳥越佐代子さん(82)は「(沖縄戦で)家族は山の中に逃げたが、おじいちゃんだけ…。三線が弾けて、カチャーシーとか踊りや文化がいつまでも続くように願ってます」と話しました。
戦後80年がたち、記憶の継承が課題となる中、心の傷を抱えた体験者の証言や研究の蓄積を否定するような国会議員の発言が相次ぎ、沖縄に大きな衝撃が走りました。
沖縄のみならず、多大な犠牲を生んだあの戦争の教訓を見つめなおし、次の世代に伝えていくことが今を生きる私たちの使命です。
追悼式には石破首相が参列するほか、2024年にノーベル平和賞を受賞した被団協の田中重光代表委員も参列します。
沖縄は23日、平和への願いを発信する一日となります。