新潟市に、県内初となる「夜間の子育て施設」のカフェが完成し、内覧会が開かれた。夜泣きに悩むお母さんが赤ちゃんと一緒に手ぶらで訪れることができる場所となっている。一体なぜ夜間に開設するのか、その理由を取材した。
新潟県内初!“夜間”の子育て支援施設が完成
新潟市西蒲区に7月オープン予定のカフェ『ヨナキリウム』。

落ち着いた水族館をイメージした雰囲気のカフェは、育児中の夜泣きなどに悩むお母さんたちが赤ちゃんと一緒に苦労を共有できる県内で初めての“夜間”の子育て支援施設だ。
新潟市西蒲区で子育て支援を行う団体・WHALETAILの滝沢日向子代表は「ママと赤ちゃんのために夜間オープンしているカフェ。心細い・しんどいと思うママたちのよりどころとして、コミュニケーションスペースとして使ってもらう」とその開設のねらいを話す。
この施設は毎週水曜日の午後10時~翌朝の午前6時まで営業。赤ちゃんの育児に必要な授乳室や仮眠室が完備されている。
施設の1階にはミルクや離乳食、そしてオムツも販売されていて、手ぶらで訪れても安心して育児ができるような施設となっていた。

さらに、子育て経験のある女性2人が常駐しているため、孤独感を感じることはなく、育児に関するアドバイスを受けることも可能だ。
滝沢代表は「第一子の時に夜泣きで大変な経験をした。夜、悩めるママたちが集える場所を私がつくろうと思った」と話す。
悩むお母さんを救う場に「追い詰められる前に息抜きを」
この日開かれた内覧会には、さっそく赤ちゃんを連れたお母さんたちの姿が。

「暗闇で、1人で泣いている赤ちゃんをあやすのは結構大変でメンタルにくるが、こういう場所があると1人ではなく、お世話ができそう」「早く朝にならないかな、夜が怖いなと、一緒に泣いていたこともあった。こういうところで同じようなお母さんと会って話すことができれば、心も楽になっていいかなと思った」などの声が聞かれた。
滝沢代表は「しんどい・つらい、赤ちゃんをかわいいと思えなくなってしまうくらい追い詰められる前に、癒やしや少しでもママの息抜きになるように」と強調する。
様々な苦悩を抱えるお母さんたちにホッと一息つける場所を。
『ヨナキリウム』は7月上旬にオープンする予定だ。
(NST新潟総合テレビ)