プレスリリース配信元:ペットメディカルサポート株式会社
装着率は2割。飼い主の本音は、健康被害や負担感から“消極的”が多数
2022年6月に「動物の愛護及び管理に関する法律」が改正され、犬と猫の販売業者に対して、マイクロチップの装着が義務化されました。およそ3年後、ペットのマイクロチップを取り巻く状況は、どのようになったのでしょうか。
ペット保険「PS保険」を提供するペットメディカルサポート株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:米満 明仁)はこの度、全国の20~69歳の犬や猫の飼い主1,859名(有効回答数400)にアンケートを実施し、「愛犬や愛猫のマイクロチップ装着」に関する実態を調査しました。その結果を、詳しく紹介いたします。
【調査概要】
期間:2025年5月7日(1日間)
対象:全国の20~69歳の犬や猫の飼い主
方法:インターネットリサーチ
有効回答数:400(調査の対象となったのは1,859名で、21.5%にあたる400名から回答を得ました。このうち、犬の飼い主、猫の飼い主共に200名ずつ)
※本集計データを引用する場合は、出所元として「ペット保険『PS保険調べ』」と明記をお願いします。
【調査結果:愛犬や愛猫のマイクロチップ装着に関する実態】
・犬や猫のマイクロチップ装着に関する法律「販売業者の義務」「個人の努力義務」について、4割以上の飼い主が「いずれも知らない」
・マイクロチップ義務化に、飼い主の約半数が「賛成」、3割以上が「わからない」。
・犬や猫のマイクロチップ装着率は、約2割と普及に課題。
・飼い主の6割以上が、マイクロチップの装着予定「なし」。多くの飼い主が装着に消極的、または判断を保留。
・マイクロチップ装着理由は、犬の場合「販売業者による装着」(55%)、猫の場合「迷子対策」(62%)が最多。
・飼い主の4割以上が、犬や猫のマイクロチップ装着に「健康へ被害」を懸念。
※本集計データは小数点以下第1位を四捨五入しているため、集計値の合計は必ずしも100%とならない場合があります。
※グラフ内に「複数回答可」と記載している設問は、設問に対する回答者数を分母として選択肢ごとの割合を算出しているため、集計値の合計が100%を超える場合があります。
犬や猫のマイクロチップ装着に関する法律の理解度
犬や猫のマイクロチップ装着に関する次のような法律について理解しているかを、それぞれの飼い主に伺いました。
・販売業者の義務
犬や猫の販売業者(ブリーダーやペットショップなど)は、販売する犬や猫にマイクロチップの装着義務があります(違反すると制裁や罰則が課せられる)
・個人の努力義務
個人(飼い主)は、飼育する犬や猫のマイクロチップの装着について、努力義務があります(努力を求めるもので、実施しなくても罰則はない)
犬の飼い主の場合
「いずれも知らない」(44.5%)が最多でした。次いで、「販売業者の義務」(37.5%)、「個人の努力義務」(34.0%)という結果です。犬の飼い主は、「販売業者の義務」に関する認識がやや高い傾向にありますが、全体的に見ると法律の理解度はあまり高くないと言えます。
猫の飼い主の場合
「個人の努力義務」(44.0%)が最多でした。次いで、「いずれも知らない」(40.5%)、「販売業者の義務」(32.5%)という結果です。犬の飼い主と比較すると、「個人の努力義務」についての理解度が高いことが特徴的です。一方で、「いずれも知らない」と回答した飼い主も4割を超えており、法律の理解度には、まだ課題があることがうかがえます。
犬や猫のマイクロチップ装着の法的義務についての意識調査
犬や猫へのマイクロチップ装着を法的に義務化する是非について、飼い主に伺いました。
犬の飼い主の場合
「賛成」(50.0%)が半数を占め、最多でした。次いで、「わからない」(36.5%)、「反対」(13.5%)という結果です。特に犬は外出する機会が多く、迷子になるリスクが高いため、マイクロチップの有用性を理解している飼い主が多いと考えられます。一方で、「わからない」と回答した層も3分の1以上存在し、マイクロチップ装着の意義や手続きについての情報不足がうかがえます。
猫の飼い主の場合
犬の飼い主と同様、「賛成」(48.0%)が最多でした。次いで、「わからない」(32.0%)、「反対」(20.0%)という結果です。猫は室内飼いが一般的になりつつあるものの、脱走のリスクは依然としてあり、身元確認の手段としてマイクロチップの重要性を認識している飼い主が多いと考えられます。犬の飼い主と比較すると「反対」の割合がやや高く、「完全室内飼いで脱走の可能性は低い」や「小さな体に負担をかけたくない」といった意識が影響しているのかもしれません。
愛犬や愛猫のマイクロチップ装着状況
愛犬や愛猫のマイクロチップ装着状況について、飼い主に伺いました。
犬の飼い主の場合
「いいえ」(76.5%)が大多数を占め、「はい」(23.5%)という結果です。約4分の3の飼い主が、愛犬にマイクロチップを装着していません。
猫の飼い主の場合
犬の飼い主と同様、「いいえ」(79.0%)が大多数を占め、「はい」(21.0%)という結果です。猫の場合は、さらに多く8割に迫る割合です。
犬も猫もマイクロチップの装着率は2割を少し超えるほどです。この結果は、法律で推奨されているにもかかわらず、一般的な習慣として定着していないことを示しています。
愛犬や愛猫にマイクロチップを装着する予定はありますか?
愛犬や愛猫にマイクロチップを装着していない飼い主に、今後の予定を伺いました。
犬の飼い主の場合
愛犬のマイクロチップ装着予定は、「なし」(62.7%)が最多でした。次いで、「迷っている」(24.2%)、「あり」(13.1%)という結果です。約6割の飼い主がマイクロチップの装着予定「なし」と回答していることから、それを妨げる何らかの障壁があるものと考えられます。一方で、約4分の1の飼い主が、マイクロチップ装着を「迷っている」という回答は、適切な情報提供によってマイクロチップの普及率が高まる可能性があります。装着予定がある飼い主は、1割強にとどまりました。
猫の飼い主の場合
犬の飼い主同様、愛猫のマイクロチップ装着予定も、「なし」(69.6%)が最多でした。次いで、「迷っている」(20.3%)、「あり」(10.1%)という結果です。犬の飼い主と比較して、マイクロチップの装着予定「なし」の割合が高く、その関心や認識が低い傾向が見られます。これは猫の室内飼いが進み、迷子になるリスクが低いと認識されていることが一因かもしれません。また、マイクロチップ装着の予定「あり」と回答した飼い主は、1割と少数派でした。
愛犬や愛猫にマイクロチップを装着する理由とは?
愛犬や愛猫にマイクロチップを装着している飼い主に、その理由を伺いました。
犬の飼い主の場合
「販売業者が装着」(55.3%)が最多でした。次いで「迷子対策」(42.6%)、「個人の努力義務」(27.7%)、「盗難対策」(23.4%)、「災害時を意識」(17.0%)、「獣医師の勧め」(14.9%)、「特になし」(4.3%)、「そのほか」(0.0%)、「知人・友人の勧め」(0.0%)という結果です。半数以上が「販売業者が装着」と回答しており、飼い主自身の積極的な選択というよりも、愛犬を迎え入れた時点ですでに装着されていたケースが多いことがわかります。一方で、「迷子対策」や「個人の努力義務」、「盗難対策」なども一定の回答があり、愛犬の安全確保に対する飼い主の意識が表れています。
猫の飼い主の場合
「迷子対策」(61.9%)が最多でした。次いで、「販売業者が装着」(38.1%)、「災害時を意識」(23.8%)、「愛猫の盗難対策」(19.0%)、「個人の努力義務」(16.7%)、「獣医師の勧め」(4.8%)、「知人・友人の勧め」(4.8%)、「特になし」(2.4%)、「そのほか」(2.4%)という結果です。犬の飼い主と比較して特徴的なのは、「迷子対策」が最多である点です。これは、猫の脱走リスクへの懸念が強く表れており、室内飼いが主流であっても、万が一の事態に備える意識が高いことがわかります。
愛犬や愛猫のマイクロチップ装着に対する不安や不満とは?
愛犬や愛猫のマイクロチップ装着に対する不安や不満を、飼い主に伺いました。
犬の飼い主の場合
「健康への被害」(43.0%)が最多で、飼い主の多くが愛犬の体への影響を心配しています。次いで、「耐久性や信頼性」(27.0%)、「愛犬がかわいそう」(26.5%)と続き、装置そのものの性能や愛犬への負担を懸念する声が目立ちます。また、「費用がかかる」(24.5%)という経済的な不安も4分の1近くあり、「特になし」(22.5%)と答えた飼い主も約5分の1います。「情報登録や手続きが面倒」(15.0%)、「メリットを感じない」(9.5%)は、比較的少数派でした。
猫の飼い主の場合
犬の飼い主と同様、「健康への被害」(40.0%)が最多で、次いで、「愛猫がかわいそう」(30.5%)、「費用がかかる」(27.5%)と続きます。「耐久性や信頼性」(25.5%)も4分の1以上が心配しており、「特になし」(20.0%)との回答も一定数あります。また、「情報登録や手続きが面倒」(19.5%)、「メリットを感じない」(15.0%)、「そのほか」(1.5%)という結果です。全体的な順位は、犬の飼い主と似ていますが、「かわいそう」という感情面や、「費用がかかる」「メリットを感じない」という実用面での懸念がやや高い傾向にあります。
まとめ
今回の調査では、マイクロチップを装着しているペットは全体の2割程度で、装着していない飼い主の約6割は今後も装着予定が「ない」と回答しています。装着の障壁となる不安要素として、「健康への被害」が最も多く挙げられていますが、世界小動物獣医師会では、マイクロチップ装着の利益は健康リスクを大きく上回ると結論付けています。
法律と獣医師による推奨があるものの、普及には課題が残されています。大切な家族であるペットを守るためには、マイクロチップの装着とともに、万が一の医療費に備えたペット保険の加入も検討されてはいかがでしょうか。愛するペットの安全と健康を守る一助となるでしょう。
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※2 将来の保険料を約束するものではありません。
■ペット保険商品「PS保険」の特長
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【会社概要】
商号 : ペットメディカルサポート株式会社
代表者 : 代表取締役社長 米満 明仁
所在地 : 〒107-0052 東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス2階
営業開始日: 2008年5月2日
事業内容 : 少額短期保険業(登録番号 関東財務局長(少額短期保険)第24号)
資本金 : 3億3,275万円(2024年3月時点)
URL : https://pshoken.co.jp/
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