◆ロサンゼルス・ドジャース6-3サンディエゴ・パドレス 16日(日本時間17日午前11時10分試合開始、ドジャー・スタジアム)

メジャーリーグ(MLB)、ドジャースは16日(日本時間17日)、ホームでパドレスと対戦し、大谷翔平選手(30)は1番DH・投手で先発出場。エンゼルス時代の2023年8月23日以来663日ぶり、ドジャースに移籍後は初めて投手としてマウンドに立った。

大谷は2023年8月23日のレッズとのダブルヘッダーの第1試合に二刀流で先発出場。44号ホームランを打った直後の2回に、腕の疲労を理由に緊急降板し、自身2度目となる右ひじじん帯の修復手術を受けた。

ドジャースに移籍した2024年は投手としてはリハビリ期間にあて、打者に専念。史上初の本塁打50、盗塁50の「50-50」を達成するなどの活躍で2年連続3度目のリーグMVPを獲得し、ドジャースをワールドシリーズ制覇に導いた。

手術後は3度の実戦形式の投球練習を実施するなど、順調にリハビリを重ねてきた。

当初はオールスター明けの復帰が見込まれていたが、この日のパドレス戦で先発登板することが前日になって電撃発表された。

1回表、パドレスの先頭打者・タティスJr.への注目の第1球は、157キロのシンカーだった。

タティスJr.にライト前ヒット、2番アラエスにセンターへのヒットを許し、無死1、3塁のピンチを招いた大谷は、3番マチャドのセンターへの犠牲フライで1失点。それでも4番シーツをセカンドゴロ、5番ボガーツをサードゴロに抑え、予定の1イニングを投げきった。MLB通算38勝、NPBで42勝を挙げている“二刀流”が、完全復活へ確かな一歩を記した。

“打者”大谷の1回裏、第1打席は3-2フルカウントの7球目をスイングして空振りの三振。

3回裏、2死3塁で大谷の第2打席、カウント1-0の2球目をセンター方向に打ち返してタイムリー二塁打。“投手・大谷”の“負け”を帳消しにする貴重な同点打で、試合を1-1の振り出しに戻した。

4回表、無死1塁で5番ボガーツにタイムリー二塁打が出てサンディエゴ・パドレスが2-1と再びリード。

4回裏、ドジャースは1死走者2、3塁で6番マンシーがセンターへ2点タイムリーを打って3-2と逆転。2死1、2塁となって9番エドマンがライトへタイムリーヒットで1点。さらに2死1、2塁で1番大谷の第3打席、カウント0-1の2球目をライトに打ち返すタイムリーヒットで1点を追加。2死1、3塁となって2番ムーキー・ベッツにもセンターへのタイムリーヒットが出て1点を加え、ドジャースが6-2とした。

6回表、パドレスは3番マチャドのソロホームランで3-6。

6回裏、1死1塁で大谷の第4打席、パドレス2番手ペラルタと対戦し、カウント1-2の4球目をスイングしたがタイミングが合わず空振り三振に倒れた。

8回裏、2死走者なしで迎えた大谷の第5打席、カウント1-3から3番手投手モーガンが投げた5球目を見送って四球を選び出塁したが、続くベッツが凡退して3アウトでチェンジとなった。

試合は9回表を7番手で登板のイェーツが締めたドジャースが6-3で勝利した。

この日“投手”大谷は打者5人に28球を投げ、被安打2、失点1、自責点1の成績。最速はアラエスに投げた4球目のフォーシーム、161キロだった。

“打者”大谷は4打数2安打1四球、打点2、三振2の成績。663日ぶり“二刀流復活”の一戦で、投打にわたって存在感を見せつけた。

大谷翔平選手:
(復帰して)本当にうれしい気持ちと、いろんな方の支えがあって復帰できた。その方々に感謝したい。(投手として)結果的にはイマイチでしたけど、自分の中でいいイメージで前進できるいい材料がいっぱいあった。

プライムオンライン編集部
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