リーグ戦前半最終戦となった山形とのみちのくダービー。Jリーグ発足前から続く伝統の一戦を前に、サポーターも熱が入ります。
サポーター
「ダービーは毎年必ず来てます。(子供が)生まれた時から来てるので10回目くらい?勝ってほしいので応援頑張りたい」
「ベガルタがんばれー!」
お互いの意地とプライドがぶつかりあう一戦は試合序盤、さっそく動きます。
前半9分、中央でボールを受けたエロンがドリブルで持ち込んで、そのままシュート!エロンの2試合ぶりのゴールで先制した仙台ですが、そのわずか3分後、一瞬の隙をつかれ同点とされてしまいます。
それでもその6分後。右サイドの真瀬からのクロスに合わせたのは郷家!チームトップ6得点目、3戦連続となる頼れるキャプテンのゴールで勝ち越しに成功します。
この勢いでさらに追加点と行きたいところでしたが、前半22分。コーナーキックから短くパスをつながれ、痛恨のオウンゴール。試合は再び振り出しに戻り、そのまま前半を終えます。
し烈な点の取り合いとなったみちのくダービー。次に試合が動いたのは後半31分でした。自陣でボールを奪われ、山形のエース・ディサロ!この試合初めて、山形にリードを許します。しかし、これまで数々の名勝負を生んできた伝統の一戦は、ここからドラマが待っていました。
失点からわずか5分後、途中交代で入った新加入・小林が前線でボールを収め、中央の真瀬。最後は、最後尾からオーバーラップしてきた高田!高田の豪快な一振りで試合を再び振り出しに戻します。
さらにアディショナルタイム。フリーキックのチャンスに、キッカーは仙台市出身の武田。加入後初ゴールは芸術的な劇的逆転弾となりました。(仙台4ー3山形)
壮絶な点の取り合いを制した仙台は、これで4戦負けなし。最高の状態で後半戦へ向かいます。
武田英寿選手(サポーターにコメント)
「自身初のみちのくダービーで試合前からすごく熱いものを感じていたし、こういう劇的な勝利をすることができて最高でーす!」
武田英寿選手
「決めてやろうという思いは強く持っていました。上位にい続けるためにも負けられない戦い、勝ち続けることを意識して、いい準備をしたい」
郷家友太選手
「このダービーをきっかけにホームに帰って、まだまだ上位を狙える位置にいるので、J1昇格だけを見据えて1試合1試合頑張っていきたい」
順位表です。仙台は4位のままですが、勝ち点では3位大宮と並び、首位・千葉との勝ち点差は2に縮まっています。