大村市の自宅で16年前、内縁の妻を殺した罪に問われている男の裁判員裁判が16日から長崎地裁で始まりました。

男は「私は殺していない」と起訴内容を全面的に否認しました。

殺人の罪に問われているのは、住所不定の無職 馬場恒典 被告(74)です。

起訴状などによりますと、馬場被告は2009年4月中旬から6月頃までに大村市の自宅で同居していた内縁の妻 松永千賀子さん(当時40代)の頭などを複数回殴り、殺害した罪に問われています。

長崎地裁で開かれた16日の初公判で馬場被告は「私は千賀子を殺していない。起訴状は全て否定します」と起訴内容を全面的に否認しました。

検察側は冒頭陳述で、「殺害に使ったハンマーは知人に依頼して処分させた」 また、白骨化した遺体が見つかった諫早市のプレハブ倉庫は被告が管理していたことや、被害者の元夫の損害賠償金を巡ってトラブルがあったと指摘しました。

これに対し弁護側は、プレハブ倉庫の管理はしていないし、金銭トラブルもなかったなどとして、殺害の動機はないと主張しました。

17日は解剖を担当した法医学の医師などの証人尋問が行われます。

テレビ長崎
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