長崎大学の落語研究会が長崎市で寄席を開きました。
半世紀以上の歴史がありますが、現役部員はわずか1人。
最後の寄席かと思われましたが、意外なオチが待っていました。
長崎大学落語研究会、通称=「長大落研」が開いたやわた寄席。
現役の部員と、これまで所属していた卒業生8人が落語を披露します。
中にはプロになった人も。
三遊亭らっ好こと、井芹洋平さんは落研での活動をきっかけにテレビ出演でおなじみの三遊亭好楽の孫弟子になり、2016年にデビューしました。
三遊亭らっ好 井芹洋平さん
〈落語家になることを反対していた父親が承諾するエピソード〉
長大落研は1973年に大学の公認サークルとして誕生し、のべ約200人が話芸を磨いてきました。
しかし、部員は少なくなり、唯一の現役部員は麗し亭千春こと、4年の馬渡遥さんだけに。
麗し亭千春 馬渡遥さん
〈落語:死神〉
勧誘を続けましたが、部員は一向に集まらず、たった1人で落研の看板を守ってきました。
馬渡さんの卒業で長い歴史をもつ落研も廃部・・となるはずでしたが・・
馬渡遥さん
「それでは泉ご挨拶を」
「ただいまご紹介頂きました。麗し亭泉でございます」
大分県出身の1年生、麻生千紘さんです。
馬渡さんの必死の勧誘で入部を決断した待望の1年生です。
訪れた人
「一番最後の新人の話を聞いて、ついつい涙が出てしまった。楽しみです」
馬渡遥さん
「自分が3年間頑張ってこれた。本当に後輩が入ってきたという嬉しさで涙が溢れました」
麻生千紘 さん
「1人の中でも弱さを見せずに活動していたのが憧れ」
馬渡さんの卒業まで残り8カ月あまり。
馬渡さんは落語の面白さを麻生さんにしっかり伝えたいと意気込んでいます。