県産米の新品種の生育も進んでいます。県農業試験センターが12年かけて開発したコメの新品種「ひなたまる」の田植えが今週末から始まります。
【吉冨綾花アナウンサー】
「15年ぶりの佐賀生まれの新品種「ひなたまる」の苗です。今、12、13センチほどの背丈に生き生きと育っています」
佐賀県農業試験センターが12年かけて開発した新品種「ひなたまる」。
暑さや病害虫に強いのが特徴です。
県内では「さがびより」「夢しずく」に次いで3番目に収量が多い「ヒノヒカリ」が夏の暑さに弱く、品質の低下が課題となっていて、「ひなたまる」はこの弱点をカバーしているということです。
去年行われた試験栽培では、「ひなたまる」の10アールあたりの収量が「ヒノヒカリ」の約1.5倍の約600キロとなり、収量アップも期待されています。
【米農家・川崎晴喜さん】
「ひなたまるは品質的にもしっかりしておりますので、あっさりしておいしいお米ですので、そして大粒ではありますので。とにかく消費者の皆さんに安全安心なお米を届けられるよう、頑張りたいと思います」
「ひなたまる」は今週末から県内の1400ヘクタールで田植えが行われます。
県などによりますと「ヒノヒカリ」と同様に県内と九州を中心に、主に業務用・外食用として使われる予定で、価格は「ヒノヒカリ」と同じ水準を目指すということです。