北九州市の公共事業用地で出土した旧門司駅の遺構について、今後の展示方法を検討する懇話会が16日に開かれました。
門司区役所などを集約する複合公共施設の建設予定地では、2023年、明治期の初代門司駅の関連遺構が発見されました。
学術団体などから保存を求める声があがりましたが、北九州市は機関車庫跡の一部を現地に残すことなど5つの方策を示し、去年11月に取り壊し工事を行いました。
16日はこれらの遺構の展示方法を検討する会が開かれ、鉄道記念館の館長や文化財保護の専門家らが意見を交わしました。
会では、複合公共施設内に展示スペースを設けるなど、より現地に近い場所での展示を望む声が多く上がりました。
複合公共施設の建設工事は今年10月に着工予定で、市は意見交換を重ねて「速やかに展示方針を固めたい」としています。