これからの季節、車にまつわる「意外なトラブル」が急増します。

その原因を取材しました。

ジメジメした梅雨。

福岡県内でもすっきりしない天気が続いています。

そんな梅雨の時期、道路は滑りやすく、視界も悪化。

事故や水没など、車にまつわるトラブルが多発する季節でもあります。

そんな中、「まさかのトラブル」がこの時期に急増するのをご存知でしょうか?

6月に撮影された動画には、子猫が車のエンジンルームから救出される様子が映っています。

実は梅雨の時期、猫がエンジンルームに入り込んでしまう「猫トラブル」が急増するそうです。

◆JAF 緒方将さん
「猫といえば寒い時期に入り込みそうなイメージがあるかもしれませんけれども、実は雨の時期、猫は(雨が)苦手なため、雨よけのため、エンジンルームに避難してしまうんです」

JAFによると、冬場である1月の「猫トラブル」の依頼は全国で30件であったのに対し、梅雨時期の6月はなんと711件と20倍以上になったといいます。

雨風をしのげる「格好の避難場所」として猫たちに人気のエンジンルーム。

しかし、トラブルが集中する理由はそれだけではありません。

◆JAF 緒方将さん
「春という時期が繁殖期になります」

6月は、春に生まれた子猫たちが活発に動き始める時期。

好奇心旺盛な子猫が、小さな体でスルリとエンジンルームに潜り込んでしまうのです。

◆JAF 緒方将さん
「エンジンルームの下回りに狭いスペースがあるんです。そういったところから『スッ』と入り込んで中の方まで上がっていったり、頭さえ入れば入り込んでしまうので」

複雑に部品が入り組むエンジンルーム。

一見、どこにもくつろげる場所はなさそうですが…

◆JAF 緒方将さん
「色んなところに猫がとどまったり、リラックスしていたりとか、はたまた、ちょっとしたスペースにも入り込む」

暗くて狭い空間は、猫にとってはむしろ心地よい「隠れ家」なのかもしれません。

しかし、内部に侵入してしまうと、猫に危険が及ぶだけではなく、車の故障にもつながるおそれがあります。

では、対策は?

◆JAF 緒方将さん
「『猫チェック』といいまして、軽く優しくボンネットを『コンコン』とたたいて、猫に伝えて脱出するように促しましょう」

乗車前にボンネットを軽く叩いて、猫に存在を知らせる「猫チェック」。

命を守る小さなアクションです。

◆JAF 緒方将さん
「ただ、猫によっては脱出しない場合もありますので、逃げていないような感じがあれば、ボンネットを開けてエンジンルーム内を確認してみましょう」

無理に助けようとしてエンジンルーム内の部品でケガをしてしまうおそれもあるため、JAFはトラブルが起きた際は無理をせず相談して欲しいと呼びかけています。

テレビ西日本
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