新潟市北区の小学校で地域の郷土食について学ぶ試食授業が行われた。そこで提供されたのは、なんとザリガニ。福島潟でとれた料理に児童たちの反応は?

小学生が郷土食を学ぶ!注目はゆでた“ザリガニ”

新潟市北区の葛塚東小学校で行われたある授業。

教室に運ばれてきたのは、ゆでたザリガニに小ブナなどのざっこ煮。そして、ゆでたヒシの実にハスの実のおこわ。

福島潟でとれる食材を使った郷土料理
福島潟でとれる食材を使った郷土料理
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実はこれらの食材はすべて、数百メートル離れた福島潟でとれた食材だ。

この授業は福島潟でとれる食材を使った郷土料理に触れ、地域の食文化を学んでもらおうと、5年生の総合学習の一環として実施されたもの。

児童たちは初めて口にするものばかりだが、中でも注目されたのはゆでたザリガニだ。

実際に食べた児童からは「エビのような味がすると思っていたけど、思ったよりカニのような味がしてすごい」などの感想が聞かれた。

ザリガニには、先生も「びっくりした。みんな喜んで食べているので、それだけの宝がある、福島潟が自分たちの地元にあることを誇りに思って、ますます地域を好きになってくれたらうれしい」と話した。

地域の食文化「子どもたちに伝えていきたい」

試食のあとは、今回の調理を担った地元割烹の料理人などが福島潟でとれた食材の調理方法や地域の食文化の歴史などについて授業を行った。

試食をして学んだ児童たちは「福島潟では色々なものが食べられていると分かった」「福島潟の食べたことのない、知らない食べ物を食べてみたいと思った」「郷土料理を食べて色んな人に広めていきたいと思った」と理解を深めたようだ。

授業を行った松潟屋の佐藤忠明さんは「ザリガニなんてなかなか食べないと思う。昔は食べていたが、今の子たちは『食べられない』とか『気持ち悪い』と言うと思うが、今回ゆでて食べてもらったら『一番おいしい』と言ってもらえた。小さい子どもたちにもどんどん伝えていければ」と笑顔を見せていた。

(NST新潟総合テレビ)

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