内倉空幕長は12日の会見で、愛知県・犬山市で5月14日に発生したTー4練習機の墜落事故以降、飛行を見合わせていた対応について、13日以降、飛行の見合わせを解除することを明らかにした。
内倉空幕長は会見で「特別な点検により機体の健全性を確認するととともに、操縦者に対する安全管理や、緊急時の対応等について教育訓練を実施することにより、飛行の安全を確保した」と述べた。
特別点検として、燃料や潤滑油の漏えいの有無の確認やエンジンの試運転による作動点検などを行い、さらに操縦者の安全管理や緊急時の対応等について教育訓練が終了した基地から、13日以降順次、飛行が再開される。
事故原因の調査が続く中での飛行見合わせ解除について、内倉空幕長は「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境の中で、国民の命と平和な暮らしを守り抜くため、航空自衛隊としては、新たな操縦者の養成と操縦者の技量維持のためにも、Tー4練習機の飛行再開は不可欠である」と強調した。