近い将来、日本のスポーツ界を背負う天才キッズたち。

9月27日放送の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系)では、バドミントンとサッカーで天才キッズがプロたちと白熱の戦いを繰り広げた。

「ここで挫折を味わってもらって…」

まずは、バドミントン対決から。

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プロチームは、“オグシオ”旋風を巻き起こし、北京・ロンドンオリンピックに出場した女子バドミントン・潮田玲子さんと、“フジガキ”ペアとして活躍し、ロンドンオリンピックで銀メダルを獲得した藤井瑞希さんの2人。

そんな2人に挑むのは、ふたば未来学園中学校の石岡空来(そら)さんと山北奈緒さんペア。石岡さんは昨年の全日本ジュニア選手権シングルスで優勝、山北さんは国際大会でシングルス・ダブルス優勝という輝かしい実績を持っている。

石岡さんは「勝ちたい気持ちもあるけど、楽しみな気持ちの方が大きい」と話し、山北さんも「2人の力を合わせてやれば勝てると思います」と意気込んだ。

潮田さんは「2人は小学校のときからほぼ負けなしでずーっと優勝してきているので、今日はここで挫折を味わってもらって…」とプロの力を見せつけたいとアピール。

今回は「早撃ちガンマン対決」、「ダブルシャトルラリー」、「極細コートタイマン対決」の3つの対決を実施。

最初の「早撃ちガンマン対決」は、合図と同時にネットにある5つの柱から一つだけ的が現れる。的が飛び出すのと同時にペアの一人がシャトルをトスし、挑戦者が同じ的をめがけて両サイドからスマッシュを打ち、速く撃ち抜いた方が得点をゲット。1試合5回、選手を入れ替えて2試合行い、合計得点の高い方が勝利となる。

潮田さんは「確かに動きやスピードは衰えているところは否めないんですけど、コントロールに関しては長年の自信があるのでメッチャ自信あります」と気合い十分。

この対決、スマッシュを撃つ側のコントロールだけでなく、トスを出すパートナーも非常に重要になる勝負。

潮田さん対石岡さんの勝負は、5球中2度打ち抜いた潮田さんの勝利に。次の藤井さん対山北さんは、両者ともに2度打ち抜き、同点に。その結果、合計でプロが4、キッズが3でプロの勝利となった。

プロも焦るダブルシャトルラリー

次の対決は「ダブルシャトルラリー」。2つのシャトルを使って30秒間で何度ラリーができるかを競う。途中で落してしまった場合には、そこでチャレンジ終了となる。

潮田さんはこの対決の難しさを「一斉に打ち始めるので、リズムを合わせなきゃいけない。コントロールがすごく必要」と明かした。

プロチームはまずは様子見ということで、キッズチームからスタート。18秒でミスしてしまい、結果は27回のラリー。しかし、互いの距離が近く速いスピードでラリーをしていたため、藤井さんは「すごくない?」と驚く。

対するプロチームは、キッズチームを参考にまずは作戦会議から。少し互いに距離を取ってラリーを行い記録は32回。途中、ヒヤヒヤしたという潮田さんは「絶対にミスしちゃいけないのが前提。ミスしちゃいけないし、相手の返球しやすいところに打たなきゃいけないし。そうなると結構焦る」と話し、藤井さんも「焦る、焦る」とうなずいた。

2回目のキッズチームの挑戦。プロが32回という記録をたたき出し、プレッシャーを感じながらも、1回目の反省を生かしてミスを恐れずに、速いテンポでラリーを続け、記録は34回。

さらにプレッシャーを感じるプロチーム。潮田さんは「さっきのペースだと35回超えられない。もうちょっと近づいて…」と再び作戦会議したが、記録は31回。

プロチームの緊迫したラリーに、番組MCの浜田雅功さんも「緊張感が伝わってきました」とこぼした。

この対決は、キッズチームの勝利となった。

最後は、極細コートタイマン対決。

横幅わずか1メートルの極細コートで5点先取の対決を行う。この勝負は、コントロールだけでなく、インかアウトかの判断能力も問われる。

あまりに細いコートを目にし、潮田さんは「半面でプレーすることはあっても、この細さでプレーすることはない」と明かす。

最初は潮田さんと石岡さんの対決。細すぎるコートにお互い苦労し、石岡さんが打ったシャトルがアウトすると「なんでー!」と思わず大きい声も出てしまう。

選手交代し、藤井さんと山北さんの対決では、激しいラリーが続く。しかし、藤井さんに疲労が見えたため、潮田さんと石岡さんと選手交代。接戦が続くが、キッズチームの勝利で終わる。

3つの対決でキッズチームが2回勝利し、この勝負はキッズチームの勝ちとなった。

浜田さんは「この2人に勝てたことで自信にして頑張ってくれたら」と2人のキッズにエールを送った。

天才キッズペアに元日本代表が挑む

続いては、サッカー対決。

今回は3組のキッズが、プロチームで元日本代表の中澤佑二さんと坪井慶介さんに挑んだ。さらに、高校・大学時代に全国出場を果たしたボーイズグループ「JO1」の河野純喜さんや、強豪・実践学園高校にスポーツ推薦で入学し、都大会決勝に出場するほどの実力を持つ、お笑い代7世代の四千頭身・石橋遼大さんも参戦。

そして、「彼だけだと四千頭身って分からないから…」と、都築拓紀さんと後藤拓実さんも駆けつけた。

今回の対決は5つの難所がある「ジャンクリフティングスタジアム」。1つ目の難所は、壁のボールを当て、パートナーにパスして跳ね返ったボールを落さずにトラップする「ウォールリフティング」。2つ目の難所は2メートルを超える高さの屋根にボールを蹴り上げ、転がってくるボールを自らトラップする「屋根越えトラップ」。

3つ目の難所は、リフティングをしながら回転するバーを通り抜ける「大明神トルネード」。4つ目の難所は、幅わずか60センチで両サイドには鈴がついたコースをリフティングしながら進む「サイレントプレッシャーロード」。この鈴を鳴らしてしまうと、失格となる。

そして最後にパートナーにパスを出し、ボールをダイレクトシュートして、壁を打ち抜けばゴールとなる。これらすべての難所でボールを1度も落さずにクリアできたペアが勝利となる。

最初のチャレンジは、芸能人サッカー最強チーム。浜田さんが「ここで見せ場を作らないと来た意味もなくなりますから」と鼓舞すると、河野さんは「メンバーも見ていると思うので、爪痕残したいと思います」と意気込んだ。

浜田さんからのプレッシャーを受けつつ、石橋さんからスタートし、河野さんへパスと進んでいくが、2つ目の難所の「屋根越えトラップ」で石橋さんが失敗し、あっという間に終了。すると、石橋さんや河野さん、そして四千頭身の2人も再挑戦を懇願。

キッズチームから「時を戻そう!」と違う芸人のフレーズをもらい、2度目の挑戦。1度目でクリアできなかった「屋根越えトラップ」はクリアし、「大明神トルネード」で河野さんがバーを通り抜けていくが、最後にバタついてしまい、クリアならず。

続いての挑戦者は、横浜FCの下部組織から、小島頂嵯(ていさ)くん、四日裕歩(よっかひろむ)くんペア。

四日くんは「絶対勝ちたい」、小島くんは「自信あります!」とやる気みなぎる2人。スタートすると、安定したペースで進み、難所「大明神トルネード」へと進んでいくが、ここで焦ってしまい、失敗。

しかし、2人のプレーを見ていた中澤さんは「うまかったです。最初のスタートからリフティングの安定感もあって。(屋根越えトラップで蹴り上げるとき)インステップで蹴りましたから。自信のない人はインサイドでやりがちなんですけど、まっすぐボールを蹴っていて、余裕を持ってターンしていたので技術の高さはありました」と絶賛した。

次の挑戦者は、番組に自ら応募してきた橋本晃汰くん。名門クラブ・バルセロナに認められスペインに招集された実力者で、リフティングの最高回数はなんと6000回。そんな彼とコンビを組むのは、チームメートで最も信頼する山内志恩くん。

自信満々の橋本くんと人生で2回目の美容院に行き、髪型をバッチリと決めてきた山内くんペアは、これまでのペアが超えられなかった「大明神トルネード」もクリアし、「サイレントプレッシャーロード」へ。

山内くんは慎重に細かいパスでつなぎ、鈴を鳴らさずクリア。そして最後は、橋本くんへパスし、ダイレクトシュート。1分37秒でクリアした。

ゴールした後、山内くんは「自分の番が回ってくるたびに体がビクビクした」と明かす。

キッズチーム3組目は、番組では何度も元日本代表チームに勝っている、山﨑翔空くんと兄の夢生空くんの兄弟ペア。

完全クリアしつつ、橋本・山内くんペアのタイムを上回れば、勝利となる。

夢生空くんは先のペアがクリアしたことで、プレッシャーを感じていたが、弟の翔空くんは「(緊張)してない!」と余裕の表情。

2人は序盤から一切危なげなく、華麗なリフティングで次々と難所をクリアしていき、見事にゴール。さらにタイムは、1分13秒。

坪井さんは、山﨑兄弟のプレーに「スピードが全然落ちてない。歩いている感じ」と驚いていた。

そして最後は、元日本代表チームの挑戦。山﨑兄弟を上回るタイムでクリアし、プロの意地を見せつけたいところだが、「大明神トルネード」をクリアしたところで、坪井さんが中澤さんにパスをせずに暴走。そのまま次の「サイレントプレッシャーロード」へ突き進んでいくが、失敗しクリアならず。

坪井さんは「格好つけようと思っちゃいました…」と反省。この勝負は、山﨑兄弟の優勝で終わった。

中澤さんは最後に「3組ともこのまま順調に育てば日本代表は確実に入れますし、ヨーロッパでも活躍することもできると思います」とエールを送った。

(『ジャンクSPORTS』毎週日曜日夜7:00~8:00放送)