岩手県大船渡市の山林火災で被災した地域を通る「みちのく潮風トレイル」は、6月9日から通行が可能となりました。
11日はトレイルを管理する環境省が、現地説明会を開きました。
「みちのく潮風トレイル」は、震災復興を支援しようと環境省がルートを設定した自然歩道で、大船渡市の綾里地区には2024年、約450人のハイカーが訪れていました。
山林火災の発生後、環境省では三陸駅から盛駅までの約40キロの区間で通行を控えるよう呼びかけてきましたが、歩行に支障がないことを確認したため、9日から通行が再開されました。
11日は報道機関向けに現地説明会が開かれ、絶景ポイントとされる綾里埼灯台がある半島では、一面焼けてしまった山林や、歩道に横たわる倒木の姿もみられました。
環境省東北地方環境事務所 山本航国立公園管理者
「火災の被害を受けて地域にダメージがあったと思う。応援する気持ちで全国各地・世界から訪れてほしい」
環境省では今後も倒木や土砂崩れの危険がある場所は通行を控えてほしいとしています。