噴火警戒レベルが2に引き上げられて以降、入山規制が続いている岩手山について、6月12日の県の会議で7月中にも、調査をする専門家などについては立ち入りを認めることになりました。
県の火山防災協議会の幹事会には、専門家など約30人が出席し、2024年10月から入山規制が続く岩手山について今後の対応を協議しました。
12日は、はじめに岩手大学の齋藤徳美名誉教授から「火山活動には低下の兆しがある」との見解が報告されました。
それを踏まえて、専門家が火山活動の調査を行う場合や、山小屋の関係者が維持・管理に必要な作業を行う場合は、事前の申請を条件に7月中にも規制区域への立ち入りを認めることが承認されました。
県防災課 久保和重総括課長
「現地に実際立ち入って専門家の研究をしていただく。それを今後の火山活動の動向の把握に役立てたい」
また12日の会議では、比較的活動が落ち着いている岩手山の東側について、今後、入山規制を緩和できるかや、安全対策の在り方について、検討していく方向性も確認されました。