2025年は戦後80年です。
戦争の悲惨さや平和の尊さについて改めて考えてもらおうと、戦時中、そして戦後の鹿児島市の様子を写した写真などを展示するイベントが11日から始まりました。
中川雅温記者
「終戦直後の鹿児島市、市街地の写真です。鹿児島市でも空襲で多くの建物が焼け落ちました」
11日から鹿児島市のサンエールかごしまで始まった「鹿児島市の戦災と復興資料・写真展」。
平和の尊さや戦争の悲惨さなどについて多くの市民に考えてもらおうと、1993年から鹿児島市内の公共施設などで毎年開催されています。
鹿児島市では太平洋戦争のさなか、8回の空襲を受け、市街地の約93%が焼失しました。
戦後80年の節目となる2025年は、市内の空襲の被害を示すパネルや戦後復興の工事の様子を写した写真など、約30点の資料が展示されています。
現在の甲南高校付近からJR鹿児島中央駅方向を捉えたこちらの写真。
戦後の復興の様子から再建した様子―
そして、近年の写真と比較することができます。
さらに写真以外にも、戦地に赴く若者に友人たちが激励の言葉を寄せた国旗や、戦場で実際に使われていた水筒など、貴重な資料が展示されています。
鹿児島市総務課・花木龍雲主事
「戦争を体験された方が少なくなっている状況で若い世代に見てもらって、実際にこのようなことがあったということを認知してもらって、次世代の方々に継承する動きになればいい」
写真展は鹿児島市のサンエールかごしまで6月29日まで開かれた後、市内の施設を巡回する予定です。