こちらは夏のような青空になったのは鹿児島県奄美市です。
そんな奄美市の海岸では5月、違法に採取された国の天然記念物のオカヤドカリを海岸に帰す作業が行われました。
警察官が抱えるバケツに入っているのは、天然記念物のオカヤドカリです。
5月7日、中国籍の男性3人が販売目的で奄美大島の5か所の海岸から違法に捕獲したものです。
事件発覚後、証拠品として奄美市の奄美海洋展示館で1カ月ほど保管されていましたが、捜査終結をうけ、6月8日から海岸に戻す作業が進められていました。
12日までに作業は終わり、捕獲された約5200匹のうち、死んだ個体などを除いた、4500匹を戻したということです。
奄美市立奄美博物館・平城達哉学芸員
「自然に戻せたことが一番良かった。奄美大島には希少な固有種がたくさん生息している。捕まえるのではなく、見たり、写真を撮ったりして楽しんでもらえれば」
奄美市は今後、パトロールや看板などで密猟対策の啓発活動に努め、関係機関とどのように防げるのか考えていきたいとしています。