「大川原化工機」の冤罪事件を巡り、捜査の違法性を認めた判決について、都と国が、最高裁に上告しない方針を固めました。
「大川原化工機」の冤罪事件を巡っては、東京高裁が5月、警視庁公安部と東京地検の捜査の違法性を認め、都と国に合わせて約1億6600万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。
判決を受けて、東京都と国は上告しない方針を固めたことがわかりました。
警視庁は再発防止に向け、捜査の問題点などを検証する方針です。
軍事転用可能な機械を不正輸出したとして逮捕・起訴され、勾留中に胃がんが見つかり亡くなった元顧問・相嶋静夫さん(当時72)の長男は、検証と謝罪を求めると話します。
相嶋静夫さんの長男:
(冤罪事件の)被害者に対して、真摯(しんし)に謝罪すること、真相を自ら明らかにすること、再発防止を図ること。嘘の供述をしなかった父を今でも尊敬しています。
これで2審の判決が確定することになります。