イランの核開発をめぐり、IAEA=国際原子力機関の理事会は、イランが査察協定に違反していると非難する決議を採択しました。
イランは強く反発し、対抗措置を取ると明らかにしています。
イランを非難する決議案は、オーストリアのウィーンで開かれている理事会にアメリカやイギリスなど4カ国が提出し、12日に賛成多数で採択されました。
決議では、イラン国内の申告されていない核関連施設や核物質に関する質問に対し、信頼できる説明をせず協力が不十分であると指摘。
また、イランの核計画が平和目的のみとは確認できないとし、一連のイランの行動が査察協定違反だと非難しています。
これに対し、イラン政府は声明で、決議は「完全に政治的で偏ったものだ」と反発し、対抗措置としてウラン濃縮設備を新たに設置すると発表しました。