核兵器廃絶を求める被爆地の声を世界に届けようと毎年、国連に派遣されている高校生平和大使に、被爆80年の今年、長崎からは男女2人が選ばれました。

第28代高校生平和大使に選ばれたのは、長崎南山高校2年の高田健士郎さんと、長崎日大高校2年のイェ・ソジさんです。

平和大使の派遣委員会が9日に発表しました。

派遣委員会 米村豊さん
「被爆80年にして核兵器の使用(の可能性)が非常に高まっている状況の中での派遣でありますので」「高校生として核兵器をなくしていくと同時に戦争をなくしていく」

派遣委員会 平野伸人さん
「一番のポイントは熱意ですよ、この運動をちゃんとやってて、長崎の高校生として、平和大使として使命を果たす」

県内からは高校生24人の応募があり、作文や面接での選考を経て2人が選ばれました。

イェ・ソジさん
「私が平和のために何かすることはできないのか、力になれないのか・・」

今年は全国から、過去最多ともいえる約500人が応募していて、17の都道府県と全国枠あわせて24人が選ばれる予定です。

被爆80年の節目に若い世代の活躍に期待が寄せられています。

被爆者 川野浩一さん
「自分たちが自分たちの時代を作るっていう、そういう若い発想をもとに、新鮮な発想をもとに彼らにそういう活動をしてもらいたい」

平和大使の結団式は今月15日、広島市で行われます。

そして、国連軍縮会議の日程にあわせて、8月31日にスイス・ジュネーブの国連欧州本部に向けて出発する予定です。

テレビ長崎
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