自民党富山市連が田畑裕明衆院議員を次期衆院選の公認候補から除外する方針を決めたことについて、自民党県連は、これを了承し、党本部に上申することを決めました。
自民党県連は10日、役員会と党に所属する県議会議員全員が出席する常任総務会を開き、田畑裕明衆院議員の対応について協議しました。
自民党富山市連はこれまでに、田畑議員が不適切な党員登録問題への説明責任を果たしていないとして、次期衆院選の公認候補となる第一選挙区支部長に選任しないことを決め、県連に対し、党本部に上申するよう求めていました。
10日の会合は非公開で行われ、県連の宮本光明幹事長によりますと、市連の結論に対し、出席者から異論は出ず、田畑議員の除外を求め、党本部へ上申することが
決まったということです。
＊自民党県連 宮本光明幹事長
「市連という一つの組織が手続きを踏んで決めた重い決断。そのことを受け止めて皆さん方にご意見がないという事だったので上申することにした」
いつ党本部に上申するかは今後調整し、田畑議員の後任選びは次の参院選の後に進めるとしました。
ただ、支部長の選任を巡り、田畑議員は「党本部が決めると認識している」と述べ、市連や県連の決定を気に留めない態度を示しています。
これに対し、宮本幹事長は、支部長の選任は、「県連の意向が尊重される」との認識を強調しました。
＊自民党富山県連宮本光明幹事長
「党本部は決して県連の同意がない者を一方的に決定するという姿勢ではないということは聞いている。県連が党本部と話をして今後の支部長を選任していく事だと思っている」
