北海道保健福祉部感染症対策局は6月6日、千歳保健所管内で20代の男性がダニにかまれて「ダニ媒介脳炎」を発症したと発表しました。

 男性は現在、症状が出て医療機関で手当を受けているということです。

 「ダニ媒介脳炎」の発生は国内8例目で、すべて北海道内で確認されています。


 道によりますと、「ダニ媒介脳炎」はマダニが媒介する感染症で、山林などで噛まれると7~14日程度で発熱、筋肉痛、麻痺、意識障害、痙攣、髄膜炎、脳炎などの症状が出る病気です。

 道内では1993年に最初の患者が報告されていて、2016年に40代男性が、2017年には70代男性が死亡するなど、重篤な経過をたどることがあります。


 道は、山などに入る際はダニかまれないよう、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)帽子、手袋、首にタオルを巻くなどの対策を呼び掛けています。

 またダニにかまれた場合は無理に自分で引っ張らず、皮膚科を受診し、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱などの症状がみられた場合は、すぐに内科などで診察を受けるよう呼び掛けています。

北海道文化放送
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