三重県の新名神高速道路で2025年5月に起きた逆走車による事故で、車に同乗していたとみられる男が6月5日、逮捕されました。逆走した車は飲酒運転で、名古屋から100キロ以上走行していた可能性があります。

■名古屋で飲酒し新名神まで運転か…同乗とみられる男逮捕

6月4日、通行止めにした高速道路で、ペルー国籍のロッシ・クルーズ・ジョン・エリアス容疑者(34)が、逆走した時の状況を説明していました。

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ロッシ容疑者は、およそ14キロにわたり逆走し、関連する事故で4人にケガをさせた危険運転致傷などの疑いがもたれていて、逆走のおよそ7時間前、酒を飲んだ状態で、名古屋・栄の駐車場から車を走らせたとみられることが新たにわかりました。

逆走車には、ロッシ容疑者のほかにも同乗者がいたとみられ、警察が調べを進めていました。

そして、事故当日の午前4時ごろ、名古屋・栄でロッシ容疑者が飲酒運転と知りながら運転する車に同乗した疑いで、スエノ・レルズンディ・ホルヘ・アントニオ容疑者(34)が6月5日、逮捕されました。

スエノ容疑者は「酔った状態の車に同乗していません」と容疑を否認していますが、警察によると、2人は栄にある外国人がよく利用する店で、一緒に酒を飲んでいたとみられるということです。

■飲酒運転で逆走か…100キロ以上走行の可能性

逆走した車は、三重県四日市市のスエノ容疑者の自宅近くに放置されていました。

スエノ容疑者と同居していた親族によると、ロッシ容疑者とスエノ容疑者はいとこ同士で、滋賀県内に住むロッシ容疑者も、度々訪れていたといいます。

飲んだ酒の量や詳しい足取りはわかっていませんが、午前4時ごろに栄を出た車は午前11時ごろ滋賀県内の新名神の本線上をUターンして逆走しました。

車が放置されていた四日市市まで、飲酒運転の状態で100キロ以上を走行していた可能性があります。

ロッシ容疑者は当初、警察に「道を間違えた」と説明していて、警察は引き続き捜査を進めています。

(東海テレビ)

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