大阪・関西万博の会場内の「静けさの森」からレジオネラ属菌が検出されたことを受けて、博覧会協会が会見を行っています。
28日の検出後、公表がきょう5日になったことについて、「正確な結果の通知を待って公表した。公表を遅らせた意図はなかった」と説明しました。
また、現時点で原因の特定には至っていないということです。
■原因の特定には至っていない
大阪・関西万博会場内の「静けさの森」の「水盤」からレジオネラ属菌が検出されたことをうけ、5日、博覧会協会は「静けさの森水盤」の利用中止を発表しました。
博覧会協会によると、5月28日の検査で、基準値の20倍のレジオネラ属菌の検出速報を受け、4日に正式な数値の報告を受け、きょう5日に公表しました。
■28日夜に基準値上回っていることを確認するも29日日中は対策せず
「静けさの森」の南側・西側の水盤の水は、28日夜に基準値が上回っていることを確認したものの、29日の夜に排水を開始し、29日の日中は立ち入り禁止などの対策をしていなかったということです。
今後、水が循環する類似の施設についても、今後検査を実施するということです。
■「ウォータープラザ」エリアの海水からも基準値を超える「レジオネラ属菌」が検出
大阪・関西万博では、水上ショーが行われている「ウォータープラザ」エリアの海水からも基準値を超える「レジオネラ属菌」が検出され、4日からショーは中止されています。
「レジオネラ属菌」は、水辺などに生息する細菌で、感染すると肺炎などを発症することもありますが、現時点で、健康被害は確認されていないということです。