去年、福岡県北九州市の採石場で上司を大型ダンプカーでひき殺したなどの罪に問われている男の裁判で、検察は懲役28年を求刑しました。
殺人などの罪に問われているのは、福岡県築上町の無職・高橋博行被告(62)です。
起訴状などによりますと、高橋被告は去年10月、北九州市小倉南区の採石場で勤務中、上司の山崎雄二さん(当時51)を大型ダンプカーでひき殺したほか、別の男性作業員や現場責任者の男性もひき殺そうとしたとされています。
5日、福岡地裁小倉支部で開かれた裁判で、検察側は、被告が仕事上のトラブルから「一方的に不満を爆発させ短絡的に極めて危険な行為に及んだ」などと指摘し、懲役28年を求刑しました。
一方、弁護側は、被告は反省していて「計画性がなく強固な殺意もなかった」などとして懲役13年を主張しています。
判決は6月12日に言い渡されます。