シリーズでお伝えしているかちスポ。今回は、唐津市で活動する平均年齢75歳のシニアバレーボールチームを紹介します。8月に行われる70歳以上の全国大会に向けて練習に励む姿を取材しました。
【中島恭子さん(72)】
「中学校からなのでもう60年くらい。長く続けられるということは幸せです」
【堀川美知子さん(75)】
「腰は痛いけどね。頑張ってます。楽しいです」
明るいメンバーで構成されたバレーボールチーム「西部IKB」唐津市内で活動する3チームの合同チームで、メンバー14人は全員が70歳以上平均年齢は75歳です。西部IKBは、県からの推薦で8月に茨城県で行われる70歳以上の全国大会に出場します。
この日は、週に一度の合同練習。普段はそれぞれのチームで練習していますが、毎週日曜日は、全国大会に向けてメンバーが集まり練習に励みます。試合は9人制で、いかに連携してボールをつなぐかがポイントとなる一方…力強いアタックも健在です。
【古川由紀子さん(70)】
「言いたいことも割と言えるようなチームかなと思う。みんなで楽しく試合ができたらいいなと思う」
積極的に声を出し、チームを引っ張っているのは、石橋泰子さん78歳。県からの推薦を受け3チーム合同で全国大会に出てみようとメンバーに声をかけました。
【石橋泰子さん】
「(全国大会に)行くからにはやっぱり良かったねって自分たちの悔いのない試合をしてきたいなと思う」
石橋さんが元気にバレーボールを続けられる秘訣は・・・
唐津駅前で、お茶や焼き物を販売している石橋さん。
【石橋泰子さん】
「お客さんには失礼かなと思っているけど、バレーボールをしたくて(膝の)手術をしたため、訓練のために一回一回(接客が)済んだら上がり、(来客の)チャイムが聞こえたら下りてくるようにしている」
35年以上、夫婦で切り盛りしてきた店ですが、夫・幸雄さんが去年7月に76歳で他界し今は石橋さん一人で営業しています。
【石橋泰子さん】
「ほんとに落ち込みましたよ。長い間一緒にいたのにいなくなったから、うそやろと思って。父さんのことを思ったらだめね、今も」
バレーボールの練習も幸雄さんは快く送り出してくれていました。
【石橋泰子さん】
「自分で言っていた。病院にいても。きょうバレーだろ?早く行け!と。早く行かないと待ってあるぞと言ってくれて出してくれていた。本当にみんなに協力してもらってバレーができる」
石橋さんを支えていた夫・幸雄さんのためにも仕事もバレーボールも続けたいと話します。
【石橋泰子さん】
「元気な間は開けておこうと思っている。一人でも二人でも買ってくださる方がいる限りはね。バレーをしていたからこんなに仲間もいるし、お客さんも助けてくれるし。だからもういっときやれますからね、がんばります」
バレーが生きがいというメンバーで練習に励む「西部IKB」8月の全国大会には10チームほどが出場予定でケガをせず、楽しくバレーボールをすることが目標です。
【堀川美知子さん】
「なんとか2勝したいなと思っています。せっかく遠くまで行くので」
【中村典子さん】
「みんなケガしないでまずは目指せ一勝で頑張りたいと思います」