愛媛県松山市の陸の玄関・JR松山駅の周辺の再開発を巡り、駅西口の広場の詳細な設計が4日に示されました。この一方で周辺の整備計画には不透明な部分も多く、全体のビジョンを求める声が上がっています。
内木敦也キャスター:
「JR松山駅の西口です。現在駅前は更地が広がっていますが、広場の整備へ少しずつ計画が進んでいるようです」
松山市役所で模型で示されたのは、JR松山駅西口の広場のイメージ。車から乗り降りするロータリーから駅の広場へ雨にぬれずに移動できる屋根が設けられています。また西口のロータリーの横には東西を結ぶ大きな通路を整備。この場所にはキッチンカーを入れるなど、地域のにぎわいづくりに使うことができるイベントスペースが設けられる予定です。
これらの計画は大学の専門家や地元住民の代表などが集まり、JR松山駅周辺の再開発について考える「松山駅まち会議」で発表されたもの。市は今年から西口広場の詳細な設計に着手していて、今年度中に工事を発注したいとしています。
この一方で会議では参加者から厳しい意見も出ています。
地域の男性:
「計画が非常に遅い。私たちが生きとる間にできるんかなと」
愛媛県の担当者:
「全体のビジョンを早く示していただきたいのと、スケジュール感ですね。やはり公表することが大事」
JR松山駅周辺では、車両基地の跡地に5000席以上のアリーナを建設することのほか、新しい交通ターミナル「バスタ」の整備が計画されているものの、周辺の再開発にはいまだに不透明な部分が多く、事業の進ちょくを知りたいという声が相次ぎました。
松山市は駅周辺のにぎわいづくりに向け、専門的なアドバイスを行う事業者を公募していて、6月下旬に契約を結び、アリーナや東口の広場などの整備をできるだけ早く進めたいとしています。
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