東北の選りすぐりのグルメを集めた物産大会が4日、福岡市のデパートで始まりました。
このイベントに込められた特別な思いとは。
網の上でジュウジュウ焼かれるのは、宮城が誇る極太牛タン!
それを隙間なく敷き詰めると、肉好きにはたまらないぜいたく弁当が完成です。
そしてオーブンから取り出されたのは、青森県産のリンゴをふんだんに使った熱々のアップルパイ。
福岡市の博多阪急で4日スタートした「東北物産大会」。
東北6県のご当地グルメや、スイーツなど53店舗が出店しています。
今年で12回目の開催となるこのイベントには、ある思いが込められています。
◆博多阪急 土師剛さん
「(博多阪急が)開業して1週間後の震災だったということもありまして、非常に私どもも東北とのつながりを感じておりますので」
2011年に博多阪急がオープンして間もなく東北を襲った東日本大震災。
14年が経った今も震災の記憶を風化させないため、そして地域の活性化につなげるために、物産大会を続けています。
◆博多阪急 土師剛さん
「(東北物産大会の)担当が6回目で、担当の度に東北に伺わせていただいて、定番のものもありますが、新しい東北の魅力を発掘しに行っております」
東北へのエールを込めて並ぶグルメに、会場を訪れた人たちは…。
◆買い物客
「離れた土地ですけど、貢献できるんだったらいっぱい買って帰ろうと思います」
◆買い物客
「(東北に)昔住んでいたものですから、ついつい懐かしくて。皆さん頑張っていらっしゃるから、ちょっとでも応援できたら」
そして会場にはこんな特別ゲストの姿も。
◆ナマハゲ
「悪い子は、いねがぁ~!!」
秋田県に伝わる伝統行事「ナマハゲ」。
初日の4日はこの「ナマハゲ」が会場を練り歩きました。
ナマハゲにおすすめグルメを聞いてみると、県の代表的な魚「ハタハタ」を使った押し寿司がイチオシとのこと。
秘伝のタレに漬け込んだハタハタを丁寧に焼き上げ、米どころ・秋田らしく、ふっくらと炊き上げたごはんと重ねました。
ナマハゲも絶賛する“イチオシグルメ”のお味は?
◆記者リポート
「脂が乗っていますね。かめばかむほど魚のうま味が口いっぱいに広がります。とってもおいしいです、ナマハゲさん!」
◆ナマハゲ
「うめえべ~!」
博多阪急の「東北物産大会」は、6月10日まで開かれています。