福岡県北九州市の採石場で去年、上司を大型ダンプカーでひき殺したなどとして罪に問われている男の被告人質問が4日行われ、男が事件当時を振り返りました。
◆弁護人
「事件後、続けていることはありますか?」
◆高橋被告
「被害者に対して、勝手ではありますがお経を立てています」
◆弁護人
「後悔の念から?」
◆高橋被告
「はい」
法廷で弁護士からの質問にこう答えたのは、殺人などの罪に問われている福岡県築上町の無職、高橋博行被告(62)です。
起訴状などによりますと高橋被告は去年10月、北九州市小倉南区の採石場で勤務中に上司の山崎雄二さん(当時51)を大型ダンプカーでひき殺したほか、同僚の男性作業員や現場責任者の男性もひき殺そうとしたとされています。
福岡地裁小倉支部で4日に行われた被告人質問で、高橋被告は事件当時について…。
◆高橋被告
「頭に血が上ってかっとなり、そのままアクセルを踏み込みました。現場の人に『もうやめようや』と無線で言われ、我に戻った気がします。『大変なことをしてしまった』という気持ちがこみ上げてきました」
この裁判員裁判は5日に論告求刑が行われ、12日に判決が言い渡される予定です。