京都大学iPS細胞研究所と東和薬品は、既存の薬を用いてアルツハイマー病を治療する最終段階の治験を、5月から開始したと発表しました。
京都大学iPS細胞研究所は2017年、パーキンソン病の治療薬がアルツハイマー病の原因となる物質を減少させることをiPS細胞を使って発見していました。
その後の治験で患者への効果も確認されたため、5月から東和薬品と実用化に向けた最終段階の治験を始めたということです。
今回の治験は症状の進行が早いとされる家族性アルツハイマー病患者を対象に行われます。
【京都大学iPS細胞研究所・井上治久教授】「既存薬の中に有効なものがあれば、非常に早く病気の方に(薬を)お届けできるんじゃないかと」
井上教授は「できるだけ早く薬事承認の取得を目指す」としています。