熊本市交通局は6月1日に「レールの一部が剥がれた」として、熊本市電の辛島町と水道町電停の区間で上下線を運休し、折り返し運転を行った。熊本市交通局は1日夜に補修作業を行い、翌2日始発から全線で運行を再開した。熊本市電は6月1日に運賃値上げを行い、その初日に起きたレールのトラブルに利用者からは再発防止を求める声が聞かれた。
熊本市電でレール約1.6メートルはがれる
熊本市交通局によると、6月1日午後1時半すぎから、熊本市電は辛島町-水道町電停間の上下線を運休とした。

熊本城・市役所前電停付近のカーブ周辺で、健軍町方面行きの下り線・外側のレールが約1.6メートルにわたって剥がれていたという。

車両がレールを通過した際、「異音が感じられた」として乗務員が確認したところ『棒のようなもの』を見つけ、確認の結果、剥がれたレールの一部だったという。

けが人はいなかった。熊本市電は1日終電まで辛島町-水道町電停間の上下線を運休とし、折り返し運転を行った。
電車の振動やレールの老朽化が原因か
熊本市交通局は1日に会見を開き、「深くお詫び申し上げます。大変申し訳ありませんでした」と陳謝した。

一部区間運休の影響で約6600人に影響があったという。熊本市交通局は1日夜にレールの補修作業を実施、安全が確認できたとして、2日朝の始発から通常運行を再開した。

利用者の女性は「きょうは無理かなと思ったが、早く復帰してくれてよかった。(現場を通過するときは)すごくゆっくりで、そこでトラブルがあったのは知っていたので、きょうは用心して運転されてるなと思った」と話した。

また、利用者の男性は「もう少し運賃を上げてもいいのでそういうことがないように(してほしい)」と話し、熊本市民の女性は「いろいろ老朽化しているんですかね。私たちに降りかかることなので、やっぱりここは一回見直しが必要なんだろうと思う」と話した。

熊本市交通局は「電車の振動などの影響や、レールの老朽化が考えられる」としていて、「今後はレールの保守にも力を入れ、再発防止に努める」としている。
(テレビ熊本)