無所属の現職・芳賀道也氏。
立憲民主党・国民民主党の両県連と、連合山形の統一候補として再選を目指す。

(無所属・現 芳賀道也氏)
「国民が主役の政治を取り戻す夏にしよう。そしてもっと手取りを増やす夏にズームイン」

芳賀さんは、国会で国民民主党の会派・「新緑風会」に所属。
「ガソリン価格や電気代の引き下げ」「103万円の壁の178万円への引き上げ」など、生活者目線での訴えを展開している。

先月開かれた国民民主党の県連大会に駆け付けた玉木雄一郎代表も、支援を呼びかけた。

(国民民主・玉木雄一郎代表)
「芳賀道也氏が立候補を予定している。私たちの仲間。手取りを増やすためにも、皆さんの力を結集してほしい」

6年前の参院選では共産党も含む「野党統一候補」として自民党の現職を1万6000票あまりの差で破り初当選を果たした。
しかし今回は、共産党が独自候補を擁立しているため与党の批判票が割れる見通し。
「草の根」の真価が問われる選挙戦となりそうだ。

(無所属・現 芳賀道也氏)
「『この物価高で与党は何もしない。野党頑張ってくれ』という声が多い。それだけ皆さんが困っている。困っている人の声を聞いて何とかするのが政治。それが行われていないのがおかしい。ますます『何とかさんなね』という思いで活動を続けている」


自民党の新人で元県議の大内理加氏。
野党に独占を許している参議院の議席奪還に向け前回3年前に続き、2回目の挑戦。

(自民・新 大内理加氏)
「私の1議席はこの県のために必要な1議席。安定政権を確立するための大切な1議席。しっかりとその使命を果たしていきたい」

前回、参院選で敗れてから、県内各地の集会やまつりなどに参加し、知名度アップを図ってきた。
大内氏は「人口減少への対策として地方分散の国づくり」「物価高対策として、しっかりとした財源を確保した上での食料品の消費税減税」などを訴えている。

(山形市・佐藤孝弘市長)
「参院選山形県選挙区の候補者として最適任であることを認め、推薦するとともに一致団結して勝利を目指し支援することを誓う」

県内の24市町村長が大内氏の推薦を決めたほか、党の組織力も駆使した厚みのある前哨戦を展開している。
一方で、自民党県連が支援を期待する吉村知事は、参院選への対応についてこれまで明言していない。

2021年の知事選にも出馬した大内氏が「全県選挙」を戦うのは3回目。
「政治生命をかける」と意気込む。

(自民・新 大内理加氏)
「今が一番政治に対する意見が厳しく日々の暮らしに対する苦しい声をたくさん聞いている。地方で暮らす人が心だけではなくて経済的にも豊かに生活ができるよう、国の政策に地方の声を反映させていきたい」


共産党の新人で党の県国政対策委員長を務める三井寺修氏。
国政選挙への挑戦は去年の衆院選に続き2回目。

(共産・新 三井寺修氏)
「政治の力で賃上げをモットーに、最低賃金を全国一律時給1500円、農業では農産品目への価格保障や農家への所得補償で日本の農業を守る」

訴えるのは「消費税の5%への減税」「農業を守る価格保障と所得補償」など。
県内各地で街頭演説を重ね浸透を図る。

(共産党県委員会・本間和也委員長)
「この6年間で残念ながら芳賀道也さんとともに共闘する条件が失われてしまった」

共産は、国民民主に近い芳賀氏の政治スタンスを問題視。対立姿勢を前面に押し出している。

(共産・新 三井寺修氏)
「自民党、その手助けをする野党どちらも日本の政治を託すことができない。県民一人一人に日本共産党の政策を訴えて足で稼いで訴えを広げていく。これに限る」


参政党の新人で党の県国政改革委員を務める佐藤友昭氏。今回、初めて選挙に挑戦する。

(参政・新 佐藤友昭氏)
「いま日本変えよう。これからいい国を作ろう」

山形市で工業用品の卸売業を営む佐藤氏。
いまの政治には国民の意見が反映されていないと感じ、参政党の一員として出馬することを決意した。

(参政党山形県連・元木光一郎会長)
「いまここに集まった我々の力を全県の活動をまだできていないサポーターと一緒に広げていきたい」

佐藤氏は「農業政策として所得補償や価格保障」「減税により、税金と社会保険料を足した国民負担率を35%以下にすること」などを訴えていて、政府が積極的に財政支出を行い経済を回していくべきだとしている。

(参政・新 佐藤友昭氏)
「経済が復活するためには一次産業の農業を復活させる。もう一つは国民の生活。減税や積極財政で国民のくらしを良くしていく」

参院選7月3日の公示、20日の投開票が有力視されている。

さくらんぼテレビ
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