選択的夫婦別姓をめぐり、国民民主党の玉木代表は3日の記者会見で、制度を導入するための法案を提出している立憲民主党との連携について否定的な考えを示した。
選択的夫婦別姓をめぐっては、制度の導入を目指し、立憲と国民民主がそれぞれ法案を提出しているが、立憲の野田代表は法案の一本化を模索する意向を示し、辻元代表代行も国民民主案に賛同する可能性を示唆していた。
玉木氏は、会見の中で「立憲と国民民主が仮に協力したとしても法案が通らない。何かやっても前進はない」と述べたうえで、「参院選が近い中で、野党連合軍で出されたら、(与党側は)ますます受け入れにくくなるのではないか」との見方を示した。
そして、「与野党の対立や選挙や政争の具にすべきではない」との認識を示したうえで、「幅広い合意を形成するために、どういうアプローチがよいのか、そういう意味で私たちは取り組んでいる。何か野党でまとまってということは考えていない」と述べた。
一方、立憲の小川幹事長は、会見で「国民民主党さんの案とわが党の案は極めて骨格が近似している」と指摘し、「わが党の案への賛成を呼びかけるのが基本ラインだが、幹部間でさまざま、非公式に協議している折には、わが党の案を取り下げて、先方の案に賛同を示すことまで含めて、いろいろ頭の体操が行われている」と明かした。
そのうえで、玉木氏に対し、「与党側うんぬんと言うなら、与党側を説得してください。与党側より連携を強められる相手が主要野党の中にあるのであれば、そことまず連携して与党を包囲してください」と求めた。
小川氏は、「いったいこの問題を解決しようとしているのか、それとも対決が先行しているのか、まさに玉木さんの本気度が問われる」と強調した。