木を組み合わせて細かい模様を作りあげる組子細工の作品展が四万十町のカフェで開催されています。
緻密で美しい模様。釘を使わずに細い木片を組み合わせ幾何学模様を生み出す伝統の「組子細工」です。
四万十町の古民家カフェ半平で、宿毛市在住の組子細工アーティスト濱中伸也さんの作品展が開催されています。
濱中さんは2021年度に伝統技能の優れた継承者として「土佐の匠」に県から認定されました。
縦2.2メートル、横2.7メートルのこちらの作品は「十二単」が描かれています。濱中さんの作品の中では最も大きな組子細工で、3年もの年月をかけて制作しました。
組子は直線の模様などが一般的ですが、濱中さんの作品は曲線を生かしたデザイン性のある作品に仕上がっています。
ほかの作品とは印象がガラッと異なるこちらの作品。シートに卵の殻を貼り付け色を付けた「エッグシェルモザイク」と組子細工のコラボ作品です。お互いの要素をなくさないよう絶妙なバランスにするのが難しかったといいます。
ほかにも浮世絵の「赤富士」を題材にした作品や直線的な組子にチョウが組み込まれたものなどあわせて25点が展示されています。
古民家カフェ半平・武市早耶さん:
「すごく細かく作られていて素晴らしい作品ばっかりですてきだなと思いました」
「すごく細かい作業なのでなかなか誰にでもできることじゃないなと思います」
作品展は6月15日まで開催されています。