南海トラフ地震が想定される高知沖などで地震や津波の観測を行う、南海トラフ海底地震津波観測網「N-net」の整備が完了したことがわかりました。
「N-net」は、南海トラフ地震などを想定した海底観測網のうち、「唯一の空白域」と言われていた高知沖から宮崎・日向灘にかけ、地震計や津波観測用の水圧計を設置し、いち早く地震や津波を検知するシステムです。
すでに沖合部分は2024年11月から運用されていましたが、3日に沿岸部分の整備も完了し、秋をめどに気象庁にもデータが提供され、津波情報などに活用されることがわかりました。
防災科学技術研究所によりますと、沖合・沿岸の観測網をあわせて運用することにより、この地域で地震があった場合、地震波が最大で20秒、津波を最大20分程度早く検知できるようになるということです。