宮城県大郷町が実現を目指す「スマートスポーツパーク構想」について、町は6月議会への関連予算案の提出を見送りました。6月3日は事業費の高騰も報告され、現時点で議会の賛同は得られないと判断したということです。
大郷町議会は3日、6月定例会が始まり、「スマートスポーツパーク構想」の調査特別委員会が中間報告を行いました。それによりますと、総事業費は約8億8850万円と去年6月の想定の3倍以上に増えました。このうち約1億4000万円は施設の運営会社が負担するとしています。
「スマートスポーツパーク構想」は大郷町の農地にサッカーグラウンドや宿泊施設を整備するものです。調査特別委員会は下水道の整備により今後も事業費の増加が想定されるとしています。
大郷町議会調査特別委員会 熱海文義委員長
「説明のたびに事業内容が変わり、事業にかかる予算についても流動的。今後も継続して慎重審議していくべき」
大郷町は当初、6月定例会への関連予算案の提出を検討していました。報告を受けて提出を見送った一方、町長は今後も実現を目指す方針を示しました。
大郷町 田中学町長
「どんなに時間がかかろうが、町民とともにこの事業を進めていく」