7月3日公示・20日投開票が有力視されている参議院議員選挙。静岡県選挙区にはこれまでに現職・新人あわせて6人が立候補を表明していて、それぞれ活動を活発化させています。
自民党・牧野京夫 氏（現職）：
私は苦しい時も決して弱音を吐かずに踏ん張っていくのが責任与党だと思っている
4回目の当選を目指す自民党の現職・牧野京夫 氏（66）。
2025年は政治の世界に身を投じてちょうど30年の節目の年です。
県議を経て、2007年に初当選。
参議院議員としてはベテランの域に入り、国会の会期中は頻繁に地元へ戻ることが難しいことから静岡に帰ってきた時には分刻みのスケジュールで集会などに顔を出しています。
自民党・牧野京夫 氏（現職）：
なんで次から次へとこうやっていろいろなことが起こるのだと、本当はもっと怒っている
ただ、政治とカネの問題に物価高、さらには閣僚の失言など党を取り巻く環境は厳しく、これまでに感じたことがないほどの逆風に直面しています。
自民党・牧野京夫 氏（現職）：
日本経済がこの先どうなるか、各企業の経営者だけでなく働く人たちも不安を感じ心配している。そういうことを1つ1つ解消し、この国の未来はちゃんと大丈夫だと、もう一度制度設計しなくてはいけない
国民民主党・榛葉賀津也 氏（現職）：
今年の夏の参議院選挙で日本の政治を変える夏にしよう
国民民主党の現職で党の幹事長を務める榛葉賀津也 氏（58）。
2024年の衆議院議員選挙で躍進したことから自身の知名度も格段に上がり、今ではマイクを握るたびに多くの人が街頭へと駆けつけます。
国民民主党・榛葉賀津也 氏（現職）：
この国の役割は国の懐を豊かにすることではない、ひとりひとりの国民の懐を豊かにすること
掲げるスローガンは「手取りを増やす夏」。
減税や社会保険料の軽減に加え物価高対策など、苦しむ国民に寄り添った政策を実現させるため、自らの勝利はもちろんのこと、公認候補をひとりでも多く当選させられるよう先頭に立って走る覚悟です。
国民民主党・榛葉賀津也 氏（現職）：
衆議院では予算関連の法案を出せるようになった。参議院でも頑張って予算関連の法律が出せるところまで数を増やしていきたい。とりわけいま（参議院の）選挙区の国会議員は静岡の私ただひとりなので選挙区の政治家、国会議員を勝たせていきたい
共産党・鈴木千佳 氏（新人）：
今度の参議院選挙、この物価高騰から暮らしを守る、そして営業を守る、大事な選択になっている。どうか皆さんのその願い、日本共産党に寄せく欲しい
共産党の新人・鈴木千佳 氏（54）。
参院選は補欠選挙も含めてこれが5回目の挑戦です。
憲法9条を生かした平和外交やジェンダー平等など取り組みたい課題は多々ありますが、いま最も問題視しているのは物価高。
それだけに消費税の減税を柱に多くの人から共感を得たい考えです。
共産党・鈴木千佳 氏（新人）：
消費税の減税を一律5%に引き下げ、時限的な措置ではなく恒常的に進めていく。ゆくゆくは不公平な税制なので消費税は廃止を目指すことを掲げている
今回重きを置くのが“親近感”。
SNSを積極的に活用することで、若い世代にも浸透を図りたいと意気込みます。
共産党・鈴木千佳 氏（新人）：
私自身もTikTokやインスタグラムやユーチューブなどいろいろな形でSNSをチームを組んで発信していく。鈴木千佳が近くにいるということをアピールできるように頑張っていきたい
参政党・松下友樹 氏（新人）：
私たちひとりひとり、 日本人ひとりひとりの小さな力が日本を動かす。ヒーローは現れない。私たち国民ひとりひとりが小さなヒーローになる
参政党が擁立したのは新人の松下友樹 氏（41）。
浜松市出身で、現在は掛川市にある美容クリニックで院長を務めています。
2024年の衆院選は直前で出馬を断念したことからこれが初の国政選。
この日は党の神谷宗幣 代表が激励に訪れました
参政党・神谷宗幣 代表：
（松下氏は）医療従事者で参政党は3年前の参議院選挙から食と健康を強く訴えてきたので、その分野の専門家として、科学的・医療的な知見に基づいて国民の皆さんに正しい情報、有益な情報を発信してもらいたい
医師になって17年。
これまで感じてきた医療費の見直しや医療に対する知識や倫理観を変える教育の実現を目指しています。
参政党・松下友樹 氏（新人）：
医療というのは金儲けではないので、少しでも医療費を抑えたい、負担を抑えたいのであればその考え方を共有して、病院への不必要なアクセスを減らしていくという考えをみんなで共有できるような医療の教育を一番にしっかりと言っていきたい
政治団体 NHK党の福原志留美 氏（42）は5児の母。
子育て世代の声に耳を傾け政治に反映させるべく立候補を決意しました。
政治団体 NHK党・ 福原志留美 氏（新人）：
他人任せに子育てしている人が上から国民はこういうことに困っているに違いないというようなものではなく、当事者目線で私が語れるのでそこが最大の強みだと思う
また、5月30日には浜松市で助産院を営む政治団体・無所属連合の山口香苗 氏（46）が出馬を表明。
生まれた命とその母親を大切にする社会の実現を掲げています。
政治団体 無所属連合・山口香苗 氏（新人）：
国の宝は人だと思っているので、どれだけいい国を作ってもつないでいく人がいないと
いけないと思うが、つないでいく人の数・質、どちらをとってもこのままではこの国は危うい
コメやガソリンをはじめとする物価高や少子高齢化への対応、さらには選択的夫婦別姓の考え方に社会保障の見直しなど、6人が今後どのような政策を打ち出していくのか 注目されています。
