石破首相は3日、首相官邸で記者団の取材に応じ、「ミスタープロ野球」と呼ばれた長嶋茂雄氏の死去について、「われわれ昭和30年代に生まれた当時の子どもにとってみれば、本当に憧れの人だった。長嶋・王というのはジャイアンツの黄金時代だったし、本当に強烈な印象で少年サンデーとかの表紙によく出ていた。憧れの人だったし、とにかく明るい人だった」と述べた。
さらに、自身が防衛庁長官だった時代に、自衛隊の富士総合火力演習に長嶋氏がゲストとして来訪し真剣に見ていたとの思い出を紹介し、「一つの時代が終わったなという感じがして、すごく寂しくてすごく残念なのだけど、心の中に残っているものは、あの明るかった長嶋さんという印象だけだ」と語った。
さらに、長嶋氏が与えた国民への影響について、「ある一定の年代以上の人にとってみれば、本当に明るい太陽みたいな人ではなかったか。国民栄誉賞にふさわしい方だったし、やっぱりみんなの希望の星というか、どんなに落ち込んでいるときでも、長嶋さんの姿を見るとパッと明るくなっちゃう方だった」と長嶋氏をしのんだ。