射水平野土地改良区が発注した工事を巡る贈収賄事件で起訴された土地改良区の元専務理事の初公判が富山地方裁判所で開かれ、即日結審し、検察は懲役1年2カ月を求刑しました。

土地改良法違反の罪に問われているのは、射水平野土地改良区の当時の専務理事、安田克則被告(70)です。

起訴状などによりますと、安田被告は2022年の7月から2023年の12月にかけて、射水平野土地改良区が発注する工事の指名競争入札で便宜を図る見返りとして、射水市内の土木会社2社のそれぞれの社長から、商品券など合わせて50万円分を受け取ったとされています。

安田被告は被告人質問で「誘惑に負けて、受け取ってしまった」と起訴内容を認めました。

裁判は即日結審し、検察は懲役1年2カ月を求刑した一方、弁護側は「同種の事件と比べ、受け取った金額は必ずしも高額ではない」などとして、寛大な判決を求めました。

判決は今月17日に言い渡されます。

富山テレビ
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