商業捕鯨で初めてオホーツク海で捕獲された「ナガスクジラ」の生肉が仙台市中央卸売市場で競りにかけられました。
商業捕鯨船の「関鯨丸」が6月2日、仙台塩釜港で水揚げしたナガスクジラの生肉です。6月3日朝、仙台市中央卸売市場で約1トンが競りにかけられ、最高値で1キロ30万円で取り引きされました。
ナガスクジラは去年から商業捕鯨の捕獲対象となり、関鯨丸は4月から5月にかけて、これまでの根室や釧路沖からさらに北のオホーツク海で漁を行いました。寒い海域ほど脂のりがよく、赤身も引き締まるということです。
3日は全国6カ所の市場に入荷しました。
最高値で落札した鈴力水産 山口清一社長
「一生懸命売らせてもらいます。よろしくお願いいたします」
3日は試食会も開かれ、刺し身やユッケなどが関係者に振る舞われました。
試食した人
「おいしくてすごい弾力と脂がすごい。甘くておいしいです」
「関鯨丸」を所有する共同船舶 所英樹社長
「オホーツク海のナガスクジラは、海水温が低いのでものすごくいい脂」
ナガスクジラの商業捕鯨は、今回水揚げした25頭に加え、あと35頭の捕獲を計画し、今年11月まで行われる予定です。