神奈川・茅ヶ崎市で5月、“左手のないサル”の姿が捉えられた。巷を騒がせていたサルは、まるで人間のように振る舞い、ガラスを叩いたりドアノブを回そうとしていた。専門家によればサルは学習を通じて行動を進化させる動物で、今後も人間から学んで行動を変化させる可能性があるという。
左手のないサルが店を訪問!?
神奈川・茅ヶ崎市で5月30日にまたしても撮影されたのは、巷を騒がせていた“左手のないサル”だ。サルはまるで人間のようにお腹をポリポリとかいていた。

左手のないサルはおもむろに立ち上がると、開店前のバイク店のガラスをドンッとたたいた。さらに、店の常連客のようにドアを開けようとしていた。
当時の様子について撮影者は「私が撮影してても、怖がって逃げたりする感じもなく、襲ってくる感じもなく、こっち興味なしって感じでガチャガチャやってて…」と語っている。
カギがかかっていて諦めたのか、すぐに二足歩行でドアから離れ、その場に座り込んだ。
撮影者は「はじめ、(人間の)子どもかな?と思っちゃうぐらい、しっかり歩いてたんで、まさかお猿さんだとは思わなかったです」と話している。
猿は学習の積み重ねで生活を成り立てている動物
左手のないサル。驚くべきは目撃されるたびに“学習”し続けていることだ。あるときは二足歩行で人々を驚かせ、またあるときは、人間の子供のようにボールやチェーンで遊んでいた。

さらに、リアルな“犬猿の仲”のような状況でサルが威嚇し、犬とけんかをする様子もみられた。そして今回、“左手のないサル”は新たに何を学んだのか。
生物行動進化研究センターのパンク町田理事長は「(中に)入ろうとしているのか、あるいは人間のまねをして、ドアノブを引いてみているだけなのか。サルというのは、学習の積み重ねによって、生活を成り立てている動物ですから、これからも学習によって得る行動が増えるというのは十分に考えられます」と語っている。
左手のないサルの行動から目が離せない。
(「イット!」 6月2日放送より)