現場に向かったFNNのカメラが捉えたのは大きな生き物。
四足歩行で公園内をゆっくりと歩く姿が確認できます。

この動物の正体は、国の特別天然記念物に指定されているニホンカモシカです。

体長は1メートルほどで、体は白やグレーなどの長い毛に覆われています。
また、頭には短く後ろ向きに湾曲した角が生えています。

このニホンカモシカが目撃されたのは、愛知・名古屋市名東区の住宅街にある公園。
子供連れの家族などが多く利用する場所です。

ニホンカモシカは公園内の草をむしゃむしゃと食べていたほか、暑さを避けてか木陰に寝そべって休む様子も見られました。

名古屋市内では1日午後から、「シカみたいな動物がいる」などの通報が相次ぎました。
1日は、2日にいた公園から500メートルほど離れた住宅の庭などで目撃され、2日朝になってこの公園まで移動してきたということです。

近隣住民は「こんなところにいると思わないから。見えました、かわいかった。おとなしいから疲れているのかなと」「国の特別天然記念物だからすごいのかな、ビックリしてます」と話しました。

また、市民に対して警察からは注意が呼びかけられたといい、近隣住民は「午前中に警察の方が来て、見かけても近寄らないでください、目を合わせないでくださいと」と話しました。

ニホンカモシカは国の特別天然記念物のため、警察や市は今のところ捕獲せず、自力で元の生息域に戻るのを待つ方針です。

5月末には同じ個体とみられるニホンカモシカが名古屋市内の別の場所でも目撃されていて、その場所から住宅街に迷い込んだ可能性もあるということです。

東海テレビ
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