シンガポールを訪問中の中谷防衛相は1日、オーストラリアのマールズ副首相兼国防相と会談し、海軍の新型艦に、日本の最新鋭の「もがみ」型護衛艦を採用するようアピールした。
オーストラリアの次期汎用フリゲートをめぐっては、日本の「もがみ」型護衛艦とドイツが最終選考に残っていて、どちらを採用するか、年内にも決まる見通し。
中谷防衛相は会談で、オーストラリアが進める次期汎用フリゲートの調達プロジェクトについて、「日本の『もがみ』型護衛艦の能力向上型が採用されれば、自衛隊とオーストラリアの総合運用性はさらに高まり、両国にとって大きな戦略的価値がある」と説明した。
さらに、「装備が共同化されれば、運用協力も強化される。同じ装備技術体系を保有して、維持整備基盤も共有することになり、かなり運用の向上の成果があるのではないか」と強調した。
中谷防衛相は会談後、記者団に対し、「引き続き運用協力、共同訓練、防衛装備技術協力などあらゆる分野での日豪の防衛協力を拡大するということで一致した」と述べた。