中谷防衛相は28日、サイバーセキュリティー分野での対応が進んでいるリトアニアのシャカリエネ国防相と会談し、6月下旬に防衛省職員をリトアニアに派遣するなど、協力を強化することで一致した。
中谷防衛相は、会談の冒頭、「欧州大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分であり、リトアニアをはじめとする欧州の同志国の間で、それぞれの地域の課題に、相互に関与を強化していくことが極めて大切だ」と強調した。
会談では、サイバー協力の一環として、6月下旬からリトアニアにある地域サイバー防衛センター「RCDC」に、防衛省職員を1人派遣することを確認した。
また、防衛当局間の協議の頻度を増やし、次回の開催は年末までに日本で実施することで一致した。
会談後、中谷防衛相は会見で、「両国はロシアを挟んで東西に位置していて、情勢認識、戦略的価値、利益の面で共通点がある」と述べた。
シャカリエネ国防相も、「リトアニアと日本は、共通の脅威の国であるロシアに対面している。ヨーロッパと太平洋地域は脅威に必ず対抗していく」と強調した。