80年前の太平洋戦争で原爆が投下され多くの住民が犠牲となった広島市と長崎市の両市長が30日、対馬丸記念館などを視察し「戦争の記憶を風化させず継承していかなければならない」と述べました。
広島市の松井一實市長と長崎市の鈴木史朗市長は、日本非核宣言自治体協議会の総会のため29日から沖縄を訪れていて30日、小桜の塔や対馬丸記念館を訪れました。
記念館では、対馬丸の沈没によって姉2人を亡くした外間邦子さんとも言葉を交わしました。
対馬丸で姉2人を失った外間邦子さん:
広島・長崎に学ばせていただきましてね戦争というのは一瞬にして未来を失う
長崎市 鈴木史朗市長:
こどもたちの未来を奪われたそういう現場ですから、そういう意味では広島・長崎と同じ思いだと思います
広島市 松井一實市長:
報復の連鎖を断ち切る知恵を次の世代の方に考えて頂けるような活動をしっかりみんなでやっていかないといけないという事を改めて確認できました
視察を終えて長崎市の鈴木市長は「戦争の記憶を風化させずに継承していく大切さを改めて感じた」と述べました。