山形・河北町の住宅街で、約90cmのイノシシが走り回り、撮影者に向かって突進してくる様子が捉えられた。町の職員ら約20人が約6時間にわたって捕獲を試みたが失敗し、イノシシは農地へ姿を消してしまったという。今は人や物への被害はないものの、町は「決して近づかないように」と注意を呼びかけている。
撮影者に突進!住宅街にイノシシ出現
山形・河北町の住宅街で27日に撮影されたのは、方向転換して撮影者に突進してくるイノシシの姿だった。

同町では連日イノシシの目撃情報が上がっており、この日も警戒が続いていた。撮影者は「住宅街に出たのは初めて見て、ここまで下りてきてしまったのかと、驚きです」と話している。

撮影者によると、イノシシの体長は約90cmで、住宅街に約2時間居座ったあと、川沿いへ移動した。
イノシシの通報を受け、町の職員など約20人が警戒に当たり、網などを使って捕獲を試みた。
網を広げて数人が待ち構え、「行くよ!登るぞ!もうちょいだ!」と声をかけ合っていたものの、イノシシは思うように進まず、なかなかうまくいかなかった。
走り回るイノシシとの格闘は約6時間に及んだ。
6時間の追跡も空しく…イノシシ逃走
その後、イノシシは人気のない農地方面へ姿を消し、捕獲は断念されたという。
撮影者は「一度人里に来ると、今後も次々と来るようになってしまうのではないかと、不安です」と語っている。

現時点で町役場に人や物への被害報告はないが、町は「イノシシを見かけても、不用意に近づかず、決して刺激を与えないように」と注意を呼びかけている。
(「イット!」 5月29日放送より)
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